S70CMの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるS70CMの特徴

2014年4月1日更新

S70CMは、S70Cをみがき鋼にしたものです。S70C自体は機械構造用炭素鋼には規定がなく、ばね用冷間圧延鋼帯で規定されています。硬度に優れますが、粘りや靭性、耐衝撃性といった面ではこのパラメータと反比例する傾向にある点に留意が必要です。もととなる材料の主用途である「ばね」のほか、座金、木工用手引き鋸、事務機部品などに使われます。

S70CMの機械的性質

引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。

S70CMの板厚や長さ、幅の許容公差

いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。

S70CMの成分、材質

S70CMの成分、材質
鉄鋼材料の種類 C Si Mn P S Cu Ni Cr Ni+Cr
S70CM 0.65から0.75 0.15から0.35 0.60から0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 -

S70CMの硬度

S70CMのビッカース硬度
種類 焼きなまし後の硬度 冷間圧延したままの硬度
ビッカース硬さ
(HV)
ビッカース硬さ
(HV)
S70CM 190以下 190から280

「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号

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みがき特殊帯鋼の種類と特徴

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