SCM440Mの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるSCM440Mの特徴

2014年4月1日更新

SCM440Mはクロモリ鋼のSCM440をみがき鋼にしたものです。加工性や強度・硬度に優れ、仕上げ面も美しい鋼材です。チェーン部品や事務機部品、機械部品など多くの用途に用いられます。みがき帯鋼のグレードの場合、管理する元素に銅が加わっていますが、これはもとの機械構造用合金鋼にはなかった元素です。鋼材はキルド鋼から作られます。

SCM440Mの機械的性質

引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。

SCM440Mの板厚や長さ、幅の許容公差

いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。

SCM440Mの成分、材質

SCM440Mの成分、材質
鉄鋼材料の種類 C Si Mn P S Cu Ni Cr Mo
SCM440M 0.38から0.43 0.15から0.35 0.60から0.90 0.030以下 0.030以下 0.30以下 0.25以下 0.90から1.20 0.15から0.30

SCM440Mの硬度

SCM440Mのビッカース硬度
種類 焼きなまし後の硬度 冷間圧延したままの硬度
ビッカース硬さ
(HV)
ビッカース硬さ
(HV)
SCM440M 200以下 200から280

「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号

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みがき特殊帯鋼の種類と特徴

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