SMn443Mの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるSMn443Mの特徴
SMn443Mはマンガン鋼のうち、冷延加工によって「みがき鋼」に分類される材料で、記号末尾のMがみがき鋼であることを示しています。機械構造用合金鋼として規格化されているSMn443と成分上も同等ですが、こちらのみがき鋼となると、Cu(銅)の上限値が設けられています。炭素含有量から、軟鋼から硬鋼の中間の位置づけですが、マンガン鋼としては炭素量が最も多いため、硬度に優れます。用途はチェーン部品等が知られます。
SMn443Mの機械的性質
引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。
SMn443Mの板厚や長さ、幅の許容公差
いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。
SMn443Mの成分、材質
鉄鋼材料の種類 | C | Si | Mn | P | S | Cu | Ni | Cr |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SMn443M | 0.40から0.46 | 0.15から0.35 | 1.35から1.65 | 0.030以下 | 0.030以下 | 0.30以下 | 0.25以下 | 0.35以下 |
SMn443Mの硬度
種類 | 焼きなまし後の硬度 | 冷間圧延したままの硬度 |
---|---|---|
ビッカース硬さ (HV) |
ビッカース硬さ (HV) |
|
SMn443M | 200以下 | 200から290 |
「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号
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