SCr420Mの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるSCr420Mの特徴

2014年4月1日更新

SCr420Mはクロム鋼であるSCr420をみがき鋼にした規格材料です。もともとが焼入れ性を改善したグレードであるため、熱処理により真価を発揮する鋼材ともいえます。いわゆる表面だけを熱処理して硬度を高め、中身を靭性の高い状態にしておく肌焼き鋼の部類です。用途はチェーン部品等として使われます。

SCr420Mの機械的性質

引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。

SCr420Mの板厚や長さ、幅の許容公差

いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。

SCr420Mの成分、材質

SCr420Mの成分、材質
鉄鋼材料の種類 C Si Mn P S Cu Ni Cr W V
SCr420M 0.18から0.23 0.15から0.35 0.60から0.90 0.030以下 0.030以下 0.30以下 0.25以下 0.90から1.20

SCr420Mの硬度

SCr420Mのビッカース硬度
種類 焼きなまし後の硬度 冷間圧延したままの硬度
ビッカース硬さ
(HV)
ビッカース硬さ
(HV)
SCr420M 180以下 180から270

「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号

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