SK75Mの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるSK75Mの特徴
SK75Mはみがき帯鋼と呼ばれる鋼材の一つで、熱延加工した鉄鋼材料をさらに冷延加工することで得られます。ばね、刃物、クラッチ部品、座金、靴底、ホーンなどの用途に使われます。元になっているのは炭素工具鋼ですので、手工具などの用途でもよく使われる素材です。旧規格でいうSK6を母材としたものです。
SK75Mの機械的性質
引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。
SK75Mの板厚や長さ、幅の許容公差
いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。
SK75Mの成分、材質
鉄鋼材料の種類 | C | Si | Mn | P | S | Cu | Ni | Cr | Ni+Cr |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SK75M | 0.70から0.80 | 0.10から0.35 | 0.10から0.50 | 0.030以下 | 0.030以下 | 0.25以下 | 0.25以下 | 0.30以下 | - |
SK75Mの硬度
種類 | 焼きなまし後の硬度 | 冷間圧延したままの硬度 |
---|---|---|
ビッカース硬さ (HV) |
ビッカース硬さ (HV) |
|
SK75M | 190以下 | 190から280 |
「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号
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