SUP10Mの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるSUP10Mの特徴
ばね鋼であるSUP10をみがき鋼にしたのがSUP10Mです。ばね材料としての利用が想定されていますが、流通量やコストの問題から他の鋼材のかわりに使われることも珍しくありません。みがき帯鋼となる材料の段階で、SUP10にはバナジウムが含まれており、クロムバナジウム鋼鋼材を母材とします。コイルばねやトーションバーとしての利用が想定されています。
SUP10Mの機械的性質
引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。
SUP10Mの板厚や長さ、幅の許容公差
いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。
SUP10Mの成分、材質
鉄鋼材料の種類 | C | Si | Mn | P | S | Cu | Ni | Cr | V |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SUP10M | 0.47から0.55 | 0.15から0.35 | 0.65から0.95 | 0.030以下 | 0.030以下 | 0.30以下 | − | 0.80から1.10 | 0.15から0.25 |
SUP10Mの硬度
種類 | 焼きなまし後の硬度 | 冷間圧延したままの硬度 |
---|---|---|
ビッカース硬さ (HV) |
ビッカース硬さ (HV) |
|
SUP10M | 200以下 | 200から290 |
「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号
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