SUP9Mの材質、成分、硬度、機械的性質|ミガキ鋼であるSUP9Mの特徴
SUP9MはSUP9をみがき鋼にしたグレードです。熱延加工したのちに、冷延加工しているため、表面の美観や加工精度、寸法精度に優れています。鋼材の種類としては、マンガンクロム鋼鋼材となり、重ね板ばね、コイルばね、トーションバーなどに使われますが、ばね用途に限定されているわけではありません。加工上、冷延後、焼きなましたものを使うことがあります。
SUP9Mの機械的性質
引張強さや降伏点、耐力といった機械的性質については、みがき鋼となる前の材料(末尾のMを除いた材料記号ごと)にそれぞれ規定があります。
SUP9Mの板厚や長さ、幅の許容公差
いずれも「みがき特殊帯鋼」として規格となっています。みがき帯鋼のサイズ別の許容公差についてはこちら。
SUP9Mの成分、材質
鉄鋼材料の種類 | C | Si | Mn | P | S | Cu | Ni | Cr | V |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SUP9M | 0.52から0.60 | 0.15から0.35 | 0.65から0.95 | 0.030以下 | 0.030以下 | 0.30以下 | − | 0.65から0.95 | − |
SUP9Mの硬度
種類 | 焼きなまし後の硬度 | 冷間圧延したままの硬度 |
---|---|---|
ビッカース硬さ (HV) |
ビッカース硬さ (HV) |
|
SUP9M | 200以下 | 200から290 |
「JIS G 3311 みがき特殊帯鋼」に規定のある材料記号
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