SWCH16Aの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼

2013年4月7日更新

SWCH16Aは、軟鋼相当の冷間圧造用炭素鋼で、アルミキルド鋼を元に作られている鋼材です。炭素鋼のなかでは軟らかいタイプといえます。材料としては、SWRCH16Aが使われるため、成分に関する規定はこれに準じたものになります。機械的強度については、リムド鋼であればSWCH17R、キルド鋼であればSWCH15K等とほぼ同等となります。

SWCH16Aの成分、組成

なお、成分規定は材料となるSWRCH16Aのものになります。

SWRCH16Aの成分
鋼材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Al(アルミ)
SWRCH16A 0.13〜0.18 0.10以下 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.02以上

SWCH16Aの比重、密度

鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.18%で計算すると、7.871前後となります。

SWCH16Aの機械的性質|引張強度、硬度、絞り

冷間加工のみの場合

SWCH16Aの機械的性質
種類 径(ミリ) 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH16A 3以下 690以上 - -
3を超え4以下のもの 590以上 45以上
4を超え5以下のもの 490以上 45以上
5を超えるもの 410以上 45以上 92以下

焼きなまし後に冷間加工した場合

SWCH16Aの機械的性質
種類 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH16A 370以上 55以上 85以下

SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧

SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。

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