SWCH24Kの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼
SWCH24Kは、冷間圧造用炭素鋼で機械的性質は27Kと同等ですが、冷間加工のみの場合の機械的強度の設定はなく、焼きなまし後冷間加工用の材料となっています。特筆すべき点としては、41Kと並び、SWCH材としては、マンガン量が最も多い点があげられます。低炭素鋼に該当します。
SWCH24Kの成分、組成
なお、成分規定は材料となるSWRCH24Kのものになります。
鋼材の種類 | C(炭素) | Si(シリコン) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) | Al(アルミ) |
---|---|---|---|---|---|---|
SWRCH24K | 0.19〜0.25 | 0.10〜0.35 | 1.35〜1.65 | 0.030以下 | 0.035以下 | − |
SWCH24Kの比重、密度
鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.25%で計算すると、7.869前後となります。
SWCH24Kの機械的性質|引張強度、硬度、絞り
冷間加工のみの場合
このSWCH材は、冷間加工のみの場合は規定がありません。
焼きなまし後に冷間加工した場合
種類 | 引張強さ N/mm2 |
絞り (%) |
【参考値】 硬さ(HRB) |
---|---|---|---|
SWCH24K | 470以上 | 55以上 | 92以下 |
SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧
SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。
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