SWCH41Kの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼

2013年4月7日更新

SWCH41Kは、冷間圧造用炭素鋼のうち、最も強度に優れたグループに入るもので、引張強度は710MPaが最高値となっています。炭素量は0.36〜0.44となっているため、中炭素鋼に該当します。靱性、粘り強さの向上や焼入れ性の向上にも寄与するマンガン量が多い点も特徴です。

SWCH41Kの成分、組成

なお、成分規定は材料となるSWRCH41Kのものになります。

SWRCH41Kの成分
鋼材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Al(アルミ)
SWRCH41K 0.36〜0.44 0.10〜0.35 1.35〜1.65 0.030以下 0.035以下

SWCH41Kの比重、密度

鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.44%で計算すると、7.863前後となります。

SWCH41Kの機械的性質|引張強度、硬度、絞り

冷間加工のみの場合

冷間のみの場合は規定されていません。焼き鈍し工程がどこかに入ります。

焼きなまし後に冷間加工した場合

SWCH41Kの機械的性質
種類 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH41K 710以下 55以上 97以下

SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧

SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。

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