SWCH25Kの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼

2013年4月7日更新

SWCH25Kは、冷間圧造用炭素鋼のうち、キルド鋼由来の低炭素鋼となります。炭素量の関係で言えば、これ以上の炭素量を含有するSWCH材は、キルド鋼由来のものに限定されてきます。炭素量は前掲のSWCH24Kよりも多いですが、マンガン量が少なく、機械的強度はこちらのほうが若干弱くなっています。

SWCH25Kの成分、組成

なお、成分規定は材料となるSWRCH25Kのものになります。

SWRCH25Kの成分
鋼材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Al(アルミ)
SWRCH25K 0.22〜0.28 0.10〜0.35 0.30〜0.60 0.030以下 0.035以下

SWCH25Kの比重、密度

鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.28%で計算すると、7.868前後となります。

SWCH25Kの機械的性質|引張強度、硬度、絞り

冷間加工のみの場合

SWCH25Kの機械的性質
種類 径(ミリ) 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH25K 3以上4以下 690以上 45以上 -
4を超え5以下のもの 570以上 45以上
5を超えるもの 470以上 45以上 98以下

焼きなまし後に冷間加工した場合

SWCH25Kの機械的性質
種類 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH25K 440以上 55以上 88以下

SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧

SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。

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