SWCH22Kの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼
SWCH22Kは、冷間圧造用炭素鋼の一つで、低炭素鋼に相当します。キルド鋼由来のものとしては、成分や強度などちょうど中間的な位置付けにある材料です。炭素量は0.18〜0.23で、前掲の20Kと変わりありませんが、マンガン量がこちらのほうが多くなっています。
SWCH22Kの成分、組成
なお、成分規定は材料となるSWRCH22Kのものになります。
鋼材の種類 | C(炭素) | Si(シリコン) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) | Al(アルミ) |
---|---|---|---|---|---|---|
SWRCH22K | 0.18〜0.23 | 0.10〜0.35 | 0.70〜1.00 | 0.030以下 | 0.035以下 | − |
SWCH22Kの比重、密度
鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.23%で計算すると、7.869前後となります。
SWCH22Kの機械的性質|引張強度、硬度、絞り
冷間加工のみの場合
種類 | 径(ミリ) | 引張強さ N/mm2 |
絞り (%) |
【参考値】 硬さ(HRB) |
---|---|---|---|---|
SWCH22K | 3以上4以下 | 690以上 | 45以上 | - |
4を超え5以下のもの | 570以上 | 45以上 | − | |
5を超えるもの | 470以上 | 45以上 | 98以下 |
焼きなまし後に冷間加工した場合
種類 | 引張強さ N/mm2 |
絞り (%) |
【参考値】 硬さ(HRB) |
---|---|---|---|
SWCH22K | 440以上 | 55以上 | 88以下 |
SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧
SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。
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