SWCH19Aの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼

2013年4月7日更新

SWCH19Aは、軟鋼もしくは半軟鋼に相当する冷間圧造用炭素鋼です。炭素量は0.15から0.20%となっており、マンガンの比率が高めになっている点に目がいきます。末尾にAの記号がついているので、アルミキルド鋼由来の鋼材になりますが、機械的性質としては、キルド鋼由来の16K、17K、18K、20KといったSWCH材と同クラスとなります。

SWCH19Aの成分、組成

なお、成分規定は材料となるSWRCH19Aのものになります。

SWRCH19Aの成分
鋼材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Al(アルミ)
SWRCH19A 0.15〜0.20 0.10以下 0.70〜1.00 0.030以下 0.035以下 0.02以上

SWCH19Aの比重、密度

鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.20%で計算すると、7.870前後となります。

SWCH19Aの機械的性質|引張強度、硬度、絞り

冷間加工のみの場合

SWCH19Aの機械的性質
種類 径(ミリ) 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH19A 3以上4以下 640以上 45以上 -
4を超え5以下のもの 540以上 45以上
5を超え30以下のもの 440以上 45以上 95以下

焼きなまし後に冷間加工した場合

SWCH19Aの機械的性質
種類 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH19A 410以上 55以上 86以下

SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧

SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。

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