SWCH6Rの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼

2013年4月7日更新

SWCH6Rは、冷間圧造用炭素鋼としては最も炭素含有量の低いタイプとなります。炭素量が0.08以下と規定されており、引張強度や硬度などの機械的性質については同種の線材のなかでは一番弱い強度となります。

SWCH6Rの成分、組成

なお、成分規定は材料となるSWRCH6Rのものになります。

SWRCH6Rの成分
鋼材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Al(アルミ)
SWRCH6R 0.08以下 - 0.60以下 0.040以下 0.040以下 -

SWCH6Rの比重、密度

鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.08%で計算すると、7.874前後となります。

SWCH6Rの機械的性質|引張強度、硬度、絞り

冷間加工のみの場合

SWCH6Rの機械的性質
種類 径(ミリ) 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH6R 3以下 540以上 - -
3を超え4以下のもの 440以上 45以上
4を超え5以下のもの 390以上 45以上
5を超えるもの 340以上 45以上 85以下

焼きなまし後に冷間加工した場合

SWCH6Rの機械的性質
種類 引張強さ
N/mm2
絞り
(%)
【参考値】
硬さ(HRB)
SWCH6R 290以上 55以上 80以下

SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧

SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。

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