SWCH18Kの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼
SWCH18Kは、冷間圧造用炭素鋼で、キルド鋼由来の材料です。同じレベルの炭素量が設定されているキルド鋼材に比べるとマンガン量が多くなっていますが、機械的性質の規格上の下限値は16Kや17Kと変わりはありません。低炭素鋼です。
SWCH18Kの成分、組成
なお、成分規定は材料となるSWRCH18Kのものになります。
鋼材の種類 | C(炭素) | Si(シリコン) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) | Al(アルミ) |
---|---|---|---|---|---|---|
SWRCH18K | 0.15〜0.20 | 0.10〜0.35 | 0.60〜0.90 | 0.030以下 | 0.035以下 | − |
SWCH18Kの比重、密度
鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.20%で計算すると、7.870前後となります。
SWCH18Kの機械的性質|引張強度、硬度、絞り
冷間加工のみの場合
種類 | 径(ミリ) | 引張強さ N/mm2 |
絞り (%) |
【参考値】 硬さ(HRB) |
---|---|---|---|---|
SWCH18K | 3以上4以下 | 640以上 | 45以上 | - |
4を超え5以下のもの | 540以上 | 45以上 | − | |
5を超え30以下のもの | 440以上 | 45以上 | 95以下 |
焼きなまし後に冷間加工した場合
種類 | 引張強さ N/mm2 |
絞り (%) |
【参考値】 硬さ(HRB) |
---|---|---|---|
SWCH18K | 410以上 | 55以上 | 86以下 |
SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧
SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。
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