SWCH43Kの硬度、成分、比重、引張強度、機械的性質について|冷間圧造用炭素鋼
SWCH43Kは、冷間圧造用炭素鋼のうち、炭素量を0.40〜0.46%の範囲で含有する鋼材です。硬度や引張強さが高いタイプで、硬度についても焼きなまし後の冷間加工で97以下との数値が参考値として定めされています。
SWCH43Kの成分、組成
なお、成分規定は材料となるSWRCH43Kのものになります。
鋼材の種類 | C(炭素) | Si(シリコン) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) | Al(アルミ) |
---|---|---|---|---|---|---|
SWRCH43K | 0.40〜0.46 | 0.10〜0.35 | 0.60〜0.90 | 0.030以下 | 0.035以下 | − |
SWCH43Kの比重、密度
鉄鋼材料の比重は7.8前後となりますが、より細かい数字の概算を出すには、炭素量から算出することもできます。比重=7.876−0.030×炭素(%)の式を適用した場合、上限の0.46%で計算すると、7.862前後となります。
SWCH43Kの機械的性質|引張強度、硬度、絞り
冷間加工のみの場合
冷間のみの場合は加工が難しいこともあり、規定されていません。冷延後に一旦焼き鈍しをいれてさらに冷間加工するか、焼き鈍しをすぐに行ってから冷間加工という流れとなります。
焼きなまし後に冷間加工した場合
種類 | 引張強さ N/mm2 |
絞り (%) |
【参考値】 硬さ(HRB) |
---|---|---|---|
SWCH43K | 710以下 | 55以上 | 97以下 |
SWCH材(冷間圧造用炭素鋼線)の材料記号の一覧
SWCH24KとSWCH27KからSWCH50Kまでは焼きなまし後の冷間加工についての規定のみとなります。その他の冷間圧造用炭素鋼については、冷間加工のみと、焼きなまし後冷間加工の2パターンについての機械的性質が規定されています。
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