SCS1の比重、材質、機械的強度、成分|SCS1の規格

2013年4月23日更新

SCS1はマルテンサイト系のステンレス鋳鋼材で、他のマルテンサイト系SCSのベースともなっています。ASTMではCA15に相当する鋼です。焼入れ硬化性のあるステンレスで、流速のある水中やアルカリ性の溶剤や溶液のなかでも磨耗性を発揮することから、ポンプやポンプ内のインペラー、ケーシング、タービン翼、水車ランナ等など高速での「流れ」のおきる部分にもよく使われます。

SCS1の比重

マルテンサイト系のため、7.75前後が標準的な比重となります。

SCS1の成分

SCS1の成分
ステンレス鋳鋼の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu その他
SCS1 0.15以下 1.50以下 1.00以下 0.040以下 0.040以下 - 11.50から14.00 - - -

SCS1の機械的性質、熱処理温度

SCS1の引張強さ、耐力、硬度、絞り
鋳鋼の種類 熱処理条件 耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー吸収エネルギーJ 硬度
HB
記号 焼き入れ
焼き戻し
固溶化熱処理
SCS1 T1 950以上油冷又は空冷 680から740空冷又は徐冷 - 345以上 540以上 18以上 40以上 - 163から229
T2 950以上油冷又は空冷 590から700空冷又は徐冷 - 450以上 620以上 16以上 30以上 - 179から241

SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧

JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。

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