SCS1Xの比重、材質、機械的強度、成分|SCS1Xの規格
SCS1Xもマルテンサイト系のステンレス鋳鋼で、SCS1に比べて、シリコンやリン、マンガン、硫黄の含有量が少なく規程されています。高強度と優れた耐摩耗性に特徴があります。SCS1と同様に焼入れ硬化性があります。ISOではGX12Cr12がこれに相当する鋼となっています。
SCS1Xの比重
マルテンサイト系のため、7.75前後が標準的な比重となります。
SCS1Xの成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS1X | 0.15以下 | 0.80以下 | 0.80以下 | 0.035以下 | 0.025以下 | - | 11.50から13.50 | - | - | - |
SCS1Xの機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS1X | - | 950から1050で空冷 | 650から750で空冷 | - | 450以上 | 620以上 | 14以上 | - | 20以上 | - |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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