SCS14の比重、材質、機械的強度、成分|SCS14の規格
SCS14はオーステナイト系ステンレス鋳鋼のうち、SCS12を基準に、ニッケルを増量し、モリブデンを添加することで耐食性を上げたSCS材です。
SUS316相当し、SUS304よりも海水や各種媒質に耐食性があることが知られる鋼種です。耐食性のなかでも、孔食に強い耐孔食を持つ材料であるため、バルブやポンプなどでも海水や酸に対する強度が必要な際に検討されることがあります。
SCS14の比重
7.98前後と推定されますが、細かい成分含有によって多少影響を受けます。
SCS14の成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS14 | 0.08以下 | 2.00以下 | 2.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 10.00から14.00 | 17.00から20.00 | 2.00から3.00 | - | - |
SCS14の機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS14 | S | - | - | 1030から1150で急冷 | 185以上 | 440以上 | 28以上 | - | - | 183以下 |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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