SCS3Xの比重、材質、機械的強度、成分|SCS3Xの規格
SCS3Xはマルテンサイト系ステンレス鋳鋼のうち、高温強度アップタイプの鋼材です。SCS3にくらべてモリブデンの含有量を若干減らし、ニッケル量を増やしています。また炭素量も減らしてあります。ISOではGX8CrNiMo121がこれに相当し、ASTMではCA15Mが類似性質をもつ鋼となります。
SCS3Xの比重
マルテンサイト系のため、7.75前後となります。
SCS3Xの成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS3X | 0.10以下 | 0.80以下 | 0.80以下 | 0.035以下 | 0.025以下 | 0.80から1.80 | 11.50から13.00 | 0.20から0.50 | - | - |
SCS3Xの機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS3X | - | 1000から1050で空冷 | 620から720で空冷又は徐冷 | - | 440以上 | 590以上 | 15以上 | - | 27以上 | - |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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