SCS6Xの比重、材質、機械的強度、成分|SCS6Xの規格
SCS6Xはマルテンサイト系ステンレス鋳鋼のうち、耐食性重視タイプで、ISOではGX4CrNi124 (QT1)(QT2)が相当鋼となります。熱処理により強度の規程も変わる点に留意が必要です。ASTMではCA6NMが類似の鋼種となります。
SCS6Xの比重
7.75前後が基準となります。
SCS6Xの成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS6X | 0.06以下 | 1.00以下 | 1.50以下 | 0.035以下 | 0.025以下 | 3.50から5.00 | 11.50から13.00 | 1.00以下 | - | - |
SCS6Xの機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS6X | QT1 | 1000から1100で空冷 | 570から620で空冷又は徐冷 | - | 550以上 | 750以上 | 15以上 | - | 45以上 | - |
QT2 | 1000から1100で空冷 | 500から530で空冷又は徐冷 | - | 830以上 | 900以上 | 12以上 | - | 35以上 | - |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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