SCS2の比重、材質、機械的強度、成分|SCS2の規格
SCS2もマルテンサイト系ステンレスの鋳鋼品で、SCS1より炭素含有量を多くすることで、より高い焼入れ硬化性を発揮させたタイプです。強度とともに耐摩耗性に優れ、製紙関係や水処理関係に使われる鋼材です。ASTMではCA40が類似する鋼です。
SCS2の比重
マルテンサイト系のため、7.75前後が標準的な比重となります。ただし、SCS1より炭素量が多めになるため、より厳密にはこの炭素量を加味する必要があります。
SCS2の成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS2 | 0.16から0.24 | 1.50以下 | 1.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | - | 11.50から14.00 | - | - | - |
SCS2の機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS2 | T | 950以上油冷又は空冷 | 680から740で空冷又は徐冷 | - | 390以上 | 590以上 | 16以上 | 35以上 | - | 170から235 |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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