SCS16の比重、材質、機械的強度、成分|SCS16の規格
SCS16はオーステナイト系ステンレス鋳鋼品で、SCS12の極低炭素鋼バージョンとも言え、主眼は耐孔食性、耐粒界腐食性を付与することにあります。SUS316L相当品でもあり、化学薬品などが触れる可能性のある機械部品や溶接後に熱処理できない部品類にも使われます。溶接による熱影響も改善したタイプです。
SCS16の比重
オーステナイト系ステンレスのため7.98前後となります。
SCS16の成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS16 | 0.03以下 | 1.50以下 | 2.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 12.00から16.00 | 17.00から20.00 | 2.00から3.00 | - | - |
SCS16の機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS16 | S | - | - | 1030から1150で急冷 | 175以上 | 390以上 | 33以上 | - | - | 183以下 |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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