SCS13の比重、材質、機械的強度、成分|SCS13の規格
SCS13はSUS304相当のステンレス鋳鋼品で、オーステナイト系です。最も一般的な18-8ステンレスの鋳鋼品であり、葉が広い分野、たとえばバルブ、ポンプ、機械各種、産業機械やそれらの部品、食品設備、一般化学設備、原子力用にいたるまで広範な領域で使われています。硝酸、リン酸や有機酸に対しては耐食性をもつ鋼種ですが、硫酸に対する抵抗性が低い点には注意です。いわゆる耐酸鋼ともいえます。
SCS13の比重
オーステナイト系のステンレスであり、7.98前後が基準となります。
SCS13の成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS13 | 0.08以下 | 2.00以下 | 2.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 8.00から11.00 | 18.00から21.00 | - | - | - |
SCS13の機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS13 | S | - | - | 1030から1150で急冷 | 185以上 | 440以上 | 30以上 | - | - | 183以下 |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
スポンサーリンク
>このページ「SCS13の比重、材質、機械的強度、成分|SCS13の規格」の先頭へ
- 加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
- SCS(ステンレス鋳鋼品)の一覧へ戻る
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
- 鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
- 金属単体の比重、密度の一覧表
- 金属の融点、沸点の一覧表
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 金属材料の硬度の一覧と比較
- 鉄鋼材料の種類
- 炭素鋼と合金鋼の違いと使い分け
- 合金元素の果たす役割
- 鉄鋼、炭素鋼、合金鋼の焼入れ深さ
- 焼入れ性とは