SCS21の比重、材質、機械的強度、成分|SCS21の規格
SCS21はオーステナイト系ステンレス鋳鋼のひとつで、SCS13Aにニオブを添加することで耐粒界腐食性を高めた鋼種です。金属組織を改善した安定化ステンレス鋳鋼であるとされ、このため、溶接による熱影響がほとんどない点が特徴と言えます。ASTM規格のCF8Cが類似鋼種です。
SCS21の比重
7.98前後と考えられますが、成分により前後します。
SCS21の成分
ステンレス鋳鋼の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCS21 | 0.08以下 | 2.00以下 | 2.00以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 9.00から12.00 | 18.00から21.00 | - | - | Nb 10xC%以上1.35以下 |
SCS21の機械的性質、熱処理温度
鋳鋼の種類 | 熱処理条件 | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
シャルピー吸収エネルギーJ | 硬度 HB |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 焼き入れ ℃ |
焼き戻し ℃ |
固溶化熱処理 ℃ |
|||||||
SCS21 | S | - | - | 1030から1150で急冷 | 205以上 | 480以上 | 28以上 | - | - | 183以下 |
SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧
JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。
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