床研磨

2024年12月27日更新

床の材質は、木材や石材、コンクリート、人造大理石、樹脂、塗膜や被膜床材などがありますが、このうち床研磨そのものが有効な素材は、木材や石材、コンクリート、一部の人造大理石になります。防水や保護のための塗膜や床材は剥離して、その下を研磨し、新たな床材を設置する場合もあれば、くすんだり汚れて見栄えの悪くなった床面そのものを鏡面のように磨いて新品同様に研磨しなおす場合もあります。前者の場合は、研磨する素材は接着剤や床材の残滓なども含む場合もあり、後者は床材として使われている素材そのものを研磨するという作業になります。また目的としては下地処理などの床工事、改修工事で用いる場合と、メンテナンス用として用いる場合があります。

これらの作業には通常「床研磨機」が使われ、研磨を行う部分には回転ヘッドが備わっており、ダイヤモンド工具をセットして使います。いわゆる下地処理としては、改修工事に不可欠な床材剥離後、あるいは新築時のコンクリート床平坦化用として使われます。十分に水が使えない乾式での施工となることが多いため、集塵機を用いて研磨によって発生する粉塵を吸い込みながら研磨作業を行います。

また床研磨の中には石材だけでなくコンクリートを鏡面状態にまで仕上げる研磨も存在します。こうした研磨のメリットは、主に工場の床などで油等の汚れの清掃の手間を軽減したり、台車などの移動の際に発生する振動や粉塵の防止、床面の強度向上、美観の向上、環境への配慮などがあります。

「床研磨」に関連するサイトやリソース

崎山フロアー
川崎市にある床研磨を請け負う職人集団。床補修や、木床研磨の実例が動画や写真でわかりやすく紹介されています。ダンスホール、体育館、一般家庭の床など。フローリング研磨後のウレタン塗装も可能。
グリーンサイド
防滑改修の専門業者。写真付きで研磨後の床をどのような方法で滑りにくくするか解説。
床研磨機メーカーの一覧
床研磨機のメーカーの一覧。クリーニング用だけでなく、下地処理などの研削で使う床研磨機のメーカーについても分けて紹介されています。
雄伸興業
富山にある床はがし・床研磨の専門業者。下地処理に特化しており、豊富な経験や専門知識、北陸で一番の施工実績を持つそうです。

研磨と研磨材の種類の記事一覧

スポンサーリンク

>このページ「床研磨」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集