天然大理石と人工大理石、人造大理石の違い
天然大理石と人工大理石、人造大理石と、同じ大理石の名称がついているこれらにはどのような違いがあるのか見ていきます。加工対象、研磨対象としてみた場合、これらは成分、構成素材が違いますので、特性も異なります。
天然大理石は、その名のとおり、天然に存在する自然岩を各地から採石し、板状やブロック状に削ったり、磨き上げる等の加工したものです。
これに対し人工大理石とは、天然素材から作られたものではなく、樹脂から作られています。デュポン社のコーリアンが有名ですが、主に不飽和ポリエステル系、ビニルエステル系、アクリル系(メタクリル系)の3系統のものが存在します。
こうしてみるとわかるとおり、人工大理石には「大理石」の成分は全く入っておらず、関係もありません。天然大理石が使われるシンクやキッチンなどの代替素材として提案されていることが多く、見た目も似たものにできるため、このような名称が使われているものと推察されますが、人工大理石では「樹脂」が主成分であるため、天然大理石とはその特性も異なります。
一方、人造大理石というものも存在し、人工大理石と違いがわかりにくいですが、これはテラゾーと呼ばれる人造石の一種です。人造大理石の場合、チップや粉上に加工した天然大理石を樹脂やセメントなどで固めたものであるため、天然素材の成分が入っている石となります。ただし、複数の石材を混ぜているため、性能は個々に異なり、樹脂でかためたレジンテラゾーと、セメントで固めたセメントテラゾーでも性質が違います。
大理石の種別 | 特徴 |
---|---|
天然大理石 |
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人工大理石 |
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人造大理石 |
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