平面研磨
平面研磨は、平研(ひらけん)ともいい、平面研削よりも精度の高いものを指すことがありますが、この辺りの用語の使い分けは業界によります。
原理としては、平らな面をもつワークに回転する砥石や研磨パッドをあてて研磨するシンプルなものですが、平坦度やうねりといったパラメータが重要となることもあり、見かけほど簡単ではありません。
ワークの材質によっても選ぶべき砥石や研磨材、またそれらを使うときに研磨条件、研削条件の設定には苦慮します。
他の加工と同様に、NCによる平面研磨であっても、マニュアルにある通りに数値を入力して放っておけば満足のいくパラメータが出るわけではなく、材質と仕上げ面粗さの目標値、出発材料の状態によって結果に違いが出てきます。
平面研磨の場合、研磨機の機構上、どのように砥石があたり、動くのかという点は研削液や水などの注水方法にも影響します。端面をあてて高速で研磨する場合は、外側から水を当てると遠心力によって水が弾き飛ばされ、ワークと砥石の接点に十分にかからないことがあります。このため、センター孔から注水するタイプのものが使われることもあります。
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