鏡面研磨
研磨によって、物体の表面を鏡のように磨きこむことをいいますが、鏡面研磨が行われる分野や材質(素材)は多岐にわたります。写像性を出す必要がある場合や、鏡面に深みを出す必要がある場合など、主に「美観」を目的にする鏡面研磨があり、一方で見た目だけでなく具体的な面精度がないと目的を果たすことのできない部品などでは機能的な性質を向上させる、あるいは新しく付与することを目的とした鏡面研磨になります。
鏡面研磨の共通項としては、前述のように「鏡面」のようにきれいな光沢や写像性を持つ仕上がりであること、あるいは具体的な面粗さが高精度であることくらいで、あとは加工対象や使用する機械、状況によって様々な鏡面研磨が存在します。
前者の美観、意匠などが問題となる鏡面研磨の場合、指標としては光沢計や輝度計などで計測した光がどれだけ反射するかを示す値が使われることもあります。こうした指標は主に、塗装面や石材研磨された表面、コンクリートの表面、プラスチックの面、塗膜面、何らかのコーティングがされた表面、ゴムやフィルム、セラミックスなどで使われます。
機能面での鏡面研磨や、光の反射で測定する場合にあまり適さない場合は、面粗さを用いた計測で鏡面研磨の仕上がりが評価されます。多くの金属材料をはじめ、ガラスや光学部品などもこうした値で測定されます。ただ、どちらにしても目視による判定は重要な部分で、品質管理の部分に目視によるチェックが入ります。
鏡面研磨にすることで得られる効果は、美観の他に、摩擦による摩耗を軽減したり、摩擦抵抗軽減による部品の損耗やエネルギーのロスといった点のほか、耐摩耗性や、素材によっては各種特性の向上などが期待できます。
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