鉄鋼材料の規格|JISによる鉄鋼規格の一覧と記号

2014年3月1日更新

鉄鋼は、工業材料の中で比較的廉価であり強度に優れ、流通量も多いため、その用途は多岐にわたり、それに応じて非常に多くの規格材料とその改良鋼種が存在します。JIS規格上も、鉄鋼の材料の種類は、他の金属を大きく上回ります。よく使われる鉄鋼材料の規格もあれば、名称だけ残っているもののほとんど使われないもの、別の規格のほうが一般的に使われるもの等様々です。

鉄鋼規格の分類

規格の分類としては、原料、製品、公差等の仕様で大きく分けることができ、その中をさらに細分していくと、製品は普通鋼と特殊鋼、鋼材の形状、鋼材の用途などによってそれぞれ規格が制定されています。

多様化してきた鋼材

JISでは鉄鋼材料に、固有の材料記号がつけられており、図面での材料指定をはじめ、実務上の多くはこの記号のやり取りで識別されます。実際には、鋼材メーカーのものを用いる為、各メーカーでの改良鋼種や独自鋼種も多く存在します。これは規格材料だけでは要求スペックに応えることができないこと、規格がすべての実用材料を網羅しているわけではないこと、メーカーごとに差別化をはかる等の理由があります。JISに準拠したものであるかどうか、さらに付加価値をつけたものかどうかは判別がつくようになっています。

鉄鋼規格は各国で異なる

日本の鋼材のレベルは世界でもトップクラスとなり、他の海外メーカーから調達できない特殊な鋼材もありますが、海外規格と完全に呼応した分類になっているわけではない為、海外での現地調達品を交えて仕様設計を行う場合には、こうした点にも配慮が必要です。

以下にJISで規格化されている代表的な鉄鋼材料に関する規格と材料記号を一覧にします。規格が大幅に改訂されると、材料記号そのものが変わりますので、以前の規格に準じた図面等を読み解く場合は材料記号の新旧対照表を見ながら確認していく必要があります。記号だけでなく、材料の仕様自体(成分や機械的性質をはじめとする規定)が変わってしまうことが多いため、新旧対照表で確認する際には、何が変わっているのか、仕様変更が要求仕様を満たせるかどうか、場合によっては詳細検討が求められます。

類似の材料記号には要注意

材料記号の多くは、アルファベットと数字から構成されており、アルファベットは鋼材の成り立ちや出自を示していたり、英文名の頭文字をとったものが多く、数字の方は最低引張強度、伸びなどの機械的強度の規格値がそのままつけられているケースが多く見受けられます。材料記号は読み間違えたり、聞き間違えたり、あるいは転記を間違えると全く異なるものになるため、疑問を感じたら確認する習慣をつけておくことが肝要です。

形状別、鋼材別、用途別の鉄鋼規格

棒鋼、形鋼、鋼板、鋼帯の規格

構造用として規定された鉄鋼材料の規格

構造用の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3104 リベット用丸鋼  
JIS G 3105 チェーン用丸鋼  
JIS G 3106 溶接構造用圧延鋼材
JIS G 3108 みがき棒鋼用一般鋼材
JIS G 3109 PC鋼棒  
JIS G 3111 再生鋼材  
JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼
JIS G 3114 溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材  
JIS G 3117 鉄筋コンクリート用再生棒鋼  
JIS G 3123 みがき棒鋼
JIS G 3125 高耐候性圧延鋼材  
JIS G 3128 溶接構造用高降伏点鋼板  
JIS G 3129 鉄塔用高張力鋼鋼材  
JIS G 3136 建築構造用圧延鋼材
JIS G 3137 細径異形PC鋼棒  
JIS G 3138 建築構造用圧延棒鋼
JIS G 3350 一般構造用軽量形鋼  
JIS G 3353 一般構造用溶接軽量H形鋼  

一般加工用として規定された鉄鋼材料の規格

一般加工用の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3113 自動車構造用熱間圧延鋼及び鋼帯
JIS G 3134 自動車加工性熱間圧延高張力鋼板及び鋼帯
JIS G 3135 自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯
JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JIS G 3132 鋼管用熱間圧延炭素鋼鋼帯  
JIS G 3133 ほうろう用脱炭鋼板及び鋼帯  
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板
JIS G 3311 みがき特殊帯鋼
JIS G 3312 塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯  
JIS G 3313 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3314 溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3315 ティンフリースチール  
JIS G 3316 鋼板製波板の形状及び寸法  
JIS G 3317 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3318 塗装溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯  
JIS G 3321 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3322 塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯  
JIS G 3323:2012 溶融亜鉛―アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板及び鋼帯  
JIS G 3351 エキスパンドメタル  
JIS G 3352 デッキプレート  

圧力容器用として規定された鉄鋼材料の規格

圧力容器用の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3103:2007 ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板
JIS G 3115:2010 圧力容器用鋼板  
JIS G 3116:2010 高圧ガス容器用鋼板及び鋼帯  
JIS G 3118:2010 中・常温圧力容器用炭素鋼鋼板  
JIS G 3119:2007 ボイラ及び圧力容器用マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板  
JIS G 3120:2009 圧力容器用調質型マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板  
JIS G 3124:2009 中・常温圧力容器用高強度鋼鋼板  
JIS G 3126:2009 低温圧力容器用炭素鋼鋼板  
JIS G 3127:2005 低温圧力容器用ニッケル鋼鋼板  
JIS G 4109:2008 ボイラ及び圧力容器用クロムモリブデン鋼鋼板  
JIS G 4110:2008 高温圧力容器用高強度クロムモリブデン鋼及びクロムモリブデンバナジウム鋼鋼板  

土木・建築用として規定された鉄鋼材料の規格

土木・建築用の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS A 5523:2012 溶接用熱間圧延鋼矢板  
JIS A 5524:1994 ラスシート(角波亜鉛鉄板ラス)  
JIS A 5525:2009 鋼管ぐい  
JIS A 5526:2011 H形鋼ぐい  
JIS A 5528:2012 熱間圧延鋼矢板  
JIS A 5530:2010 鋼管矢板  

鉄道用として規定された鉄鋼材料の規格

鉄道用の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS E 1101:2001 普通レール及び分岐器類用特殊レール  
JIS E 1102:2001 レール用継目板  
JIS E 1103:1993 軽レール  
JIS E 1104:1993 軽レール用継目板  
JIS E 1120:2007 熱処理レール  
JIS E 1123:2007 端部熱処理レール  
JIS E 4502-1:2001 鉄道車両用車軸―品質要求  
JIS E 4502-2:2001 鉄道車両用車軸―寸法要求  
JIS E 5401-1:1998 鉄道車両用炭素鋼タイヤ―品質要求  
JIS E 5402-1:2005 鉄道車両用 一体車輪―第1部:品質要求  

鉄鋼材料の寸法・質量・許容差・厚さ方向特性の規格

鉄鋼材料の寸法・質量・許容差・厚さ方向特性の規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3191:2012 熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,寸法,質量及びその許容差 -
JIS G 3192:2008 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差 -
JIS G 3193:2008 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差 -
JIS G 3194:1998 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差 -
JIS G 3199:2009 鋼板,平鋼及び形鋼の厚さ方向特性 -

鋼管の規格

配管用鋼管として規定された鉄鋼材料の規格

配管用鋼管の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3442:2010 水配管用亜鉛めっき鋼管  
JIS G 3443-1:2007 水輸送用塗覆装鋼管−第1部:直管  
JIS G 3443-2:2007 水輸送用塗覆装鋼管−第2部:異形管  
JIS G 3443-3:2007 水輸送用塗覆装鋼管−第3部:外面プラスチック被覆  
JIS G 3443-4:2007 水輸送用塗覆装鋼管−第4部:内面エポキシ樹脂塗装  
JIS G 3447:2009 ステンレス鋼サニタリー管  
JIS G 3448:2012 一般配管用ステンレス鋼鋼管  
JIS G 3452:2010 配管用炭素鋼鋼管  
JIS G 3454:2012 圧力配管用炭素鋼鋼管  
JIS G 3455:2012 高圧配管用炭素鋼鋼管  
JIS G 3456:2010 高温配管用炭素鋼鋼管  
JIS G 3457:2012 配管用アーク溶接炭素鋼鋼管  
JIS G 3458:2005 配管用合金鋼鋼管  
JIS G 3459:2012 配管用ステンレス鋼鋼管  
JIS G 3460:2006 低温配管用鋼管  
JIS G 3468:2011 配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管  
JIS G 3469:2010 ポリエチレン被覆鋼管  
JIS G 3477-1:2012 ポリエチレン被覆鋼管―第1部:3層ポリエチレン押出被覆鋼管  
JIS G 3477-2:2012 ポリエチレン被覆鋼管―第2部:2層ポリエチレン押出被覆鋼管  
JIS G 3477-3:2012 ポリエチレン被覆鋼管―第3部:外面ポリエチレン粉体被覆鋼管  
JIS G 3476:2011 石油及び天然ガス産業―パイプライン輸送システム用鋼管  

熱伝達用鋼管として規定された鉄鋼材料の規格

熱伝達用鋼管の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3461:2012 ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管
JIS G 3462:2009 ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管
JIS G 3463:2012 ボイラ・熱交換器用ステンレス鋼鋼管  
JIS G 3464:2006 低温熱交換器用鋼管  
JIS G 3467:2006 加熱炉用鋼管  

構造用鋼管として規定された鉄鋼材料の規格

構造用鋼管の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3441:2012 機械構造用合金鋼鋼管  
JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3445 機械構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3446:2012 機械構造用ステンレス鋼鋼管  
JIS G 3466:2010 一般構造用角形鋼管  
JIS G 3470:2012 コルゲートセクション  
JIS G 3471:2012 コルゲートパイプ  
JIS G 3472 自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管
JIS G 3473:2007 シリンダチューブ用炭素鋼鋼管  
JIS G 3474:2008 鉄塔用高張力鋼管  
JIS G 3475:2008 建築構造用炭素鋼鋼管  

特殊用途鋼管、合金管として規定された鉄鋼材料の規格

特殊用途鋼管、合金管の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3429:2006 高圧ガス容器用継目無鋼管  
JIS G 3465:2006 試すい用継目無鋼管  
JIS G 4903:2008 配管用継目無ニッケルクロム鉄合金管  
JIS G 4904:2008 熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管  
JIS C 8305:1999 鋼製電線管  
JIS C 8380:1993 ケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管  

線材・線材二次製品として規定された鉄鋼材料の規格

線材・線材二次製品の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3502:2004 ピアノ線材
JIS G 3503:2006 被覆アーク溶接棒心線用線材  
JIS G 3505:2004 軟鋼線材
JIS G 3506:2004 硬鋼線材
JIS G 3507-1:2010 冷間圧造用炭素鋼―第1部:線材  
JIS G 3507-2:2005 冷間圧造用炭素鋼―第2 部:線
JIS G 3508-1:2010 冷間圧造用ボロン鋼―第1部:線材  
JIS G 3508-2:2005 冷間圧造用ボロン鋼−第2部:線  
JIS G 3509-1:2010 冷間圧造用合金鋼−第1部 線材  
JIS G 3509-2:2003 冷間圧造用合金鋼−第2部:線  
JIS G 3510:1992 スチールタイヤコード試験方法  
JIS G 3521:1991 硬鋼線
JIS G 3522:1991 ピアノ線
JIS G 3523:1980 被覆アーク溶接棒用心線  
JIS G 3525:2006 ワイヤロープ  
JIS G 3532:2011 鉄線
JIS G 3533:1993 バーブドワイヤ  
JIS G 3535:2012 航空機用ワイヤロープ  
JIS G 3536:2008 PC鋼線及びPC鋼より線  
JIS G 3537:2011 亜鉛めっき鋼より線  
JIS G 3538:1994 PC硬鋼線  
JIS G 3540:2012 操作用ワイヤロープ  
JIS G 3542:1993 着色塗装亜鉛めっき鉄線  
JIS G 3543:2005 合成樹脂被覆鉄線  
JIS G 3544:1993 溶融アルミニウムめっき鉄線及び鋼線  
JIS G 3546:2012 異形線ワイヤロープ  
JIS G 3547:1993 亜鉛めっき鉄線
JIS G 3548:2011 亜鉛めっき鋼線  
JIS G 3549:2000 構造用ワイヤロープ  
JIS G 3550:2003 構造用ステンレス鋼ワイヤロープ  
JIS G 3551:2005 溶接金網及び鉄筋格子  
JIS G 3552:2007 ひし形金網  
JIS G 3553:2002 クリンプ金網  
JIS G 3554:2002 きっ甲金網  
JIS G 3555:2004 織金網  
JIS G 3556:2002 工業用織金網  
JIS G 3557:2004 一般用ステンレス鋼ワイヤロープ  
JIS G 3560:1994 ばね用オイルテンパー線  
JIS G 3561:1994 弁ばね用オイルテンパー線  
JIS A 5508:2009 くぎ  
JIS A 5513:2002 じゃかご  

機械構造用炭素鋼、合金鋼として規定された鉄鋼材料の規格

機械構造用炭素鋼・合金鋼の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4052:2008 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)  
JIS G 4053:2008 機械構造用合金鋼鋼材
JIS G 4107:2007 高温用合金鋼ボルト材
JIS G 4108:2007 特殊用途合金鋼ボルト用棒鋼

ステンレス鋼、耐熱鋼、超合金(特殊用途鋼)として規定された鉄鋼材料の規格

ステンレス鋼、耐熱鋼、超合金の規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 4303:2012 ステンレス鋼棒  
JIS G 4304:2012 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯  
JIS G 4305:2012 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯  
JIS G 4308:1998 ステンレス鋼線材  
JIS G 4309:1999 ステンレス鋼線  
JIS G 4311:2011 耐熱鋼棒及び線材
JIS G 4312:2011 耐熱鋼板及び鋼帯
JIS G 4313:2011 ばね用ステンレス鋼帯  
JIS G 4314:1994 ばね用ステンレス鋼線  
JIS G 4315:2000 冷間圧造用ステンレス鋼線  
JIS G 4316:1991 溶接用ステンレス鋼線材  
JIS G 4317:2005 熱間成形ステンレス鋼形鋼  
JIS G 4318:1998 冷間仕上ステンレス鋼棒  
JIS G 4319:1991 ステンレス鋼鍛鋼品用鋼片  
JIS G 4320:2003 冷間成形ステンレス鋼形鋼  
JIS G 4321:2000 建築構造用ステンレス鋼材  
JIS G 4322:2008 鉄筋コンクリート用ステンレス異形棒鋼  
JIS G 3320:1999 塗装ステンレス鋼板  
JIS G 4901:1999 耐食耐熱超合金棒  
JIS G 4902:1991 耐食耐熱超合金板  

工具鋼として規定された鉄鋼材料の規格

工具鋼の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 4401:2009 炭素工具鋼鋼材
JIS G 4403:2006 高速度工具鋼鋼材
JIS G 4404:2006 合金工具鋼鋼材

ばね鋼として規定された鉄鋼材料の規格

ばね鋼の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 4801:2011 ばね鋼鋼材
JIS G 4802:2011 ばね用冷間圧延鋼帯

快削鋼として規定された鉄鋼材料の規格

快削鋼の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 4804:2008 硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材

軸受鋼として規定された鉄鋼材料の規格

軸受鋼の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 4805:2008 高炭素クロム軸受鋼鋼材

クラッド鋼として規定された鉄鋼材料の規格

クラッド鋼の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 0601:2012 クラッド鋼の試験方法  
JIS G 3601:2012 ステンレスクラッド鋼  
JIS G 3602:2012 ニッケル及びニッケル合金クラッド鋼  
JIS G 3603:2012 チタンクラッド鋼  
JIS G 3604:2012 銅及び銅合金クラッド鋼  

鋳鍛造品の規格

鍛鋼品として規定された鉄鋼材料の規格

鍛鋼品の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 3201:1988 炭素鋼鍛鋼品
JIS G 3202:1988 圧力容器用炭素鋼鍛鋼品  
JIS G 3203:1988 高温圧力容器用合金鋼鍛鋼品  
JIS G 3204:1988 圧力容器用調質型合金鋼鍛鋼品  
JIS G 3205:1988 低温圧力容器用鍛鋼品  
JIS G 3206:1993 高温圧力容器用高強度クロムモリブデン鋼鍛鋼品  
JIS G 3214:1991 圧力容器用ステンレス鋼鍛鋼品  
JIS G 3221:1988 クロムモリブデン鋼鍛鋼品  
JIS G 3222:1988 ニッケルクロムモリブデン鋼鍛鋼品  
JIS G 3223:1988 鉄塔フランジ用高張力鋼鍛鋼品  
JIS G 3251:1988 炭素鋼鍛鋼品用鋼片  

鋳鋼品として規定された鉄鋼材料の規格

鋳鋼品の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 5101:1991 炭素鋼鋳鋼品
JIS G 5102:1991 溶接構造用鋳鋼品
JIS G 5111:1991 構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品
JIS G 5121:2003 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5122:2003 耐熱鋼及び耐熱合金鋳造品
JIS G 5131:2008 高マンガン鋼鋳鋼品
JIS G 5151:1991 高温高圧用鋳鋼品
JIS G 5152:1991 低温高圧用鋳鋼品
JIS G 5201:1991 溶接構造用遠心力鋳鋼管  
JIS G 5202:1991 高温高圧用遠心力鋳鋼管  
JIS G 7821:2000 一般産業機械用炭素鋼鋳鋼品  

鋳鉄品として規定された鉄鋼材料の規格

鋳鉄品の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS G 5501:1995 ねずみ鋳鉄品
JIS G 5502:2001 球状黒鉛鋳鉄品
JIS G 5503:1995 オーステンパ球状黒鉛鋳鉄品
JIS G 5504:2005 低温用厚肉フェライト球状黒鉛鋳鉄品  
JIS G 5505 CV黒鉛鋳鉄品
JIS G 5510:2012 オーステナイト鋳鉄品  
JIS G 5511:1991 鉄系低熱膨張鋳造品  
JIS G 5526:1998 ダクタイル鋳鉄管  
JIS G 5527:1998 ダクタイル鋳鉄異形管  
JIS G 5528:1984 ダクタイル鋳鉄管内面エポキシ樹脂粉体塗装  
JIS G 5705:2000 可鍛鋳鉄品
JIS G 5903:1975 鋳造ショット及びグリット  
JIS G 5904:1966 鋳造ショット及びグリットの粒度試験方法  

電気用材料として使われる鉄鋼材料の規格

電気用材料の鉄鋼材料規格
JIS規格番号 鋼材の名称 鉄鋼材料記号
JIS C 2501:1998 永久磁石試験方法  
JIS C 2502:1998 永久磁石材料  
JIS C 2504:2000 電磁軟鉄  
JIS C 2507:1990 電機バインド用すずめっき非磁鋼線  
JIS C 2550-1:2011 電磁鋼帯試験方法−第1部:エプスタイン試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法  
JIS C 2550-2:2011 電磁鋼帯試験方法−第2部:寸法・形状の測定方法  
JIS C 2550-3:2011 電磁鋼帯試験方法−第3部:中間周波磁気特性の測定方法  
JIS C 2550-4:2011 電磁鋼帯試験方法−第4部:表面絶縁抵抗の測定方法  
JIS C 2550-5:2011 電磁鋼帯試験方法−第5部:電磁鋼帯の密度,抵抗率及び占積率の測定方法  
JIS C 2552:2000 無方向性電磁鋼帯  
JIS C 2553:2012 方向性電磁鋼帯  
JIS C 2555:2000 磁極用鋼板及び鋼帯  
JIS C 2556:1996 電磁鋼板単板磁気特性試験方法  

スポンサーリンク

>このページ「鉄鋼材料の規格|JISによる鉄鋼規格の一覧と記号」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集